Written By: 川俣 晶
「わざわざ見てきたのか」
「軽く、ね」
「現状はどうだい?」
「結局、東電時代とあまりムードは変わらないね」
「本格工事待ちか」
「でも、本当にそんな日が来るのか分からなくなってきたよ」
「なんで?」
「今のままでも十分にナンバーズ遊び場として成立しているし、大工事を正当化するだけのコストが掛けられるのか分からなくなってきた」
「君の意見は?」
「通り抜けができればそれでいい」